定置網は、自然に優しい漁法
「天然のいけす」と言われる魚の宝庫・富山湾。氷見は越中式定置網発祥の地として400年の歴史があります。定置網漁法は、まき網や底引き網のように追いかけた魚をほとんどを取り尽くす漁法ではなく、集まってくる魚を待ち受け、網に入る魚の二割程度のみを捕獲する自然に優しい漁法です。
また、網そのものが礁の役割を果たしながら小さな魚を守ったり、網目の大きさによって漁獲量をコントロールできたりと、資源・環境保護の立場からも注目されています。
氷見ブリは天下の逸品
富山湾の王者と言えばブリ。中でも「ひみ寒ぶり」は、第一級ブランド品の代表として全国的に認知されている 。それは作られたブランドではなく、定置網発祥の地である氷見の歴史、生活、風習に深く根ざしながら、先人たちの知恵と地道な努力によって育まれてきた、400年の伝統ブランドなのです。
氷見漁港へ
氷見漁港は春はイワシ、夏はマグロ、冬は寒ブリと一年中活気のある漁港。全国的に知られる「ひみ寒ぶり」もそのほとんどが氷見漁港に集まる。漁獲の約8割は定置網漁法によるもので、氷見に発祥した定置網漁法は越中式定置網と呼ばれる。海域にあわせた定置網は漁港まで約30分という近距離に大小様々な形で45箇所設置されている。